わーにんぐ・べる

 先日,仕事場から帰宅すると携帯電話に留守電が(プロペラは仕事場に携帯を持って行きません。)…見ると自宅からの着信が…
 留守電を再生すると「もしもし、お母さんです。お知らせすることがあるので連絡しました。また、後で連絡します。」…
 何か,留守電のせいもあるんでしょうが,やたら憔悴したような声に聞こえまして…
 この年齢になると実家からの電話でイイ話題は想像し難いんですよね。で,考えられる事態としては①祖父母の容態②父親の容態③母親自身の容態④弟の容態⑤その他
 で,プロペラとしても①,②に関しての覚悟は平素からしているつもり(ウチの父親は今から15年前に心臓の大手術をしてますんで)なんですが,③がどうにも…普段明るさだけが取り得の母親ですからね、「お母さん実は…」なんて言われたら…いや,有り得ない話ではないな…
 たまらずこちらから実家に連絡をしたところ父親が出まして,父親「お母さん今,出てるから戻ったら直接本人から説明するそうだから。」
 ウチの父親,母親とは対照的で,抑揚に欠けるしゃべり方なんで感情がイマイチ読めず,この場面においては緊張感が増すばかり。とりあえず電話を切って考えました。
 事態②は回避。「…直接本人から…」あぁ…これは③に違いないと悟りました。ここは腹を括って努めて平静を装おうと決めました。
 数分後…母親「もしもし,お母さんです。」
     プロペラ(以下プロ)「あぁ,どうしたの。」
     母親「実はさ、おばぁちゃんがさ…」
     プロ「(おばあちゃんかぁ)おばあちゃんがどーしたの?」
     母親「アンタが就職したときに郵便保険にアンタの名前で積み立てしててね,それが満期になったって通知が来たのよ。で,その書類をそっちに送ったからね(以下省略)」
     プロ「あぁ,分かったよ。」
とだけ言うとワタクシ,電話を切りその場にヘタリこんでしまいました。で,一呼吸おいて安心から「おいっ,メールでイインじゃないかい、この内容」とムクムクと怒りが湧く一方,「おばぁちゃん…10年前は元気だったよなぁ」と祖母の気遣いを思い,感慨に耽りました。
 しかし,社会人として10年目,はたして自分のやってきたことはどうだったんだろうか・・・