劇的出逢(絵画編)

 いやぁ、すっかり秋めいておりますね。食欲の秋も捨てがたいですが、ここはひとつ芸術の秋とキメこみたいところです。
 以前にも描きましたが、プロペラは子供のころから絵を描くことが好きでした。なんでそうなったのかと記憶を辿ってみたところ、みんなから「褒められた」ことが原因なのではないかと思います。
 思いつく最も古い記憶は、幼稚園で「ロビンマスク」(fromキン肉マン)をみんなの自由帳に描いてまわり喜ばれた光景。
 それから、確か小学校4年生の時だったと思いますが、音楽(クラシック的なモノ)を聴いてそのイメージを絵にするという課題がありまして、その時プロペラの描いた絵を見た担任の先生が物凄く驚いてくれたことも未だに覚えてます(確か、西洋の古城をバックに木陰にたたずむ少年…みたいな絵を描いたかと)
 ただし、自分に絵の才能があるとは思ってませんでした。というのも小・中とクラスには必ず自分より上手に絵を描けるヒトがいましたし、画力は無いにしろそのヒト「らしさ」をちゃんと表現できる人というのもいました。
 高校に入り、水彩画・ポスターカラー・油絵・日本画と試しましたが、中々、自分のイメージした絵が描けずに苦しんでいました。そんな折出会ったのが「アクリラガッシュ」という絵具、高校2年の冬でした。この絵具、水で薄めれば水彩画のように、厚く塗れば油絵のような使い方ができます。おまけに乾いてしまえば水に溶けることもないので薄く塗り重ねて色層に深みを与えることも可能。本当、この絵具との出会いで(大袈裟ですが)「腕と脳がシンクロする」体験をしました。以降、この絵具を使って憑りつかれたように作品を量産しました。そのうちのひとつがこちら
 
高校3年の夏ころに描いたものです。今見ても、我ながらよー描いたなと、たぶん今では描けないかなと。勢いとあふれ出る想い…若かった。
美術室を好きに使うことを許してくれた恩師には只々感謝です。
まぁ、絵ばかり描いていてプロペラは無事に浪人することになるのですが、その話はまた別の機会に(笑)