野点

 野点…皆さま御存じでしょうか?「野点」と書いて「のだて」と読みます。これ、詰まる所,屋外で行う御茶会です。
 本日、仕事の一環としてこの野点を体験しました(人生初です。)。
仕事場の中庭に畳や傘、茶器等をセッティングすると、途端にそれらしい雰囲気になるから不思議です。桜の花びら何かも舞って、「日本人でよかった。」等と思ってしまいます。
 茶会というと、受け取った茶を飲み、3回まわして、「結構なお手前でした。」…などという場面を想像していましたが、今日の御茶の先生の話では、3度でなくともまわせばよく、左右のどちらに回すかは流派によって違うとのこと。余り肩肘張らずに楽しむことが大切とのことでした。
 聞くところによると、戦国時代の武将達は合戦の前でさえも茶を点てていたそうです。荒々しい戦とは対極にあるような茶会ですが、その振れ幅こそが人間らしさというか、こういう形を生み出した日本人は凄いなと。
 歳をとるにつれ、日本的な文化に対する興味や敬意が増しております。きっとまだまだ知らないことが山ほどあるんだろうなぁ…