ニュートロンの名の下に

 小学校高学年のころですが、プロペラは某学習塾に通わされることになりまして、それもいわゆる中学受験コースというんでしょうか、毎週日曜日は2駅離れた会場まで模擬試験を受けに行ってました。これが苦痛かというとそーでもなく、友達と遊ぶことがメインだったため、試験開始の数時間前に会場入りするのも苦ではありませんでした。当時、我々がハマっていた遊びが2つありまして、1つ目は、「定戦(じょーせん)」と呼ばれた定規をペンで弾き机から落とすというゲーム。単純ですが、何時間でもやってましたな。色々な形状や長さ、材質(竹、金属)と皆が思い思いの定規を持ち寄って盛り上がりました。そして2つ目が「エスパークス」ノートのすごろくです。このエスパークスサンエックスというメーカーが展開していた男子向けステーショナリー商品で、オリジナルストーリーの描かれたノートをはじめ、缶ペンや消しゴムなど商品のすべてがストーリーと関連し楽しめるというものでした。当時模試の度にもらっていた電車賃をつぎ込み、皆でグッズを買い、ストーリーの解明に励んだものです(当然、会場には電車ではなく自転車を漕ぎました2駅分)。あれから20年以上、

手元に残ったのはこの2冊のノートだけでした。中には・・・

こんな落書きが…これきっと、「オレ的エスパークス」なんだろうなぁ…なんか授業中も敵・味方問わずオレキャラを量産していたわけで…当然、勉強なんぞに興味はなく、成績は下から数えたほうが早かったわけで…親の苦労も知らずに申し訳ない…今考えるとビターな思い出です。
そんなエスパークス、ストーリー部分を編集した完全本が昨年発売されました。


以前にも編集本があるにはあったんですが未完の上、オークションでは超プレ値。さすがにこの本が出た時は小躍りしました。どのシリーズにも愛着がありますが、個人的にはパート4がお気に入りです。ストーリーも結構ハード&ダーティで、子供ながらに色々と考えさせられました。途中で打ち切りになりましたが、続編の構想もあったみたいなので、是非再開してほしいものです。