AKB48 VS SMAP (グループアイドル作曲論)其の壱

 プロペラ「ええ、AKBも聞きますよ、シングルくらいですが。」
 同僚「へぇ、プロペラさんはメジャーどこは聞かないイメージがあったんで意外だなぁ…」

 いえいえ、ちゃんと聴きますよ、チャートに入っている曲は。でチェックして「イイものはイイ。」「ダメなものは…」選別しております(笑)
 特に昔から「グル−プアイドルもの」には興味があります。というのもグループアイドルものの作曲(プロペラは作曲はしますが作詞は専門外なのであえてここでは作曲に限定して話を進めさせていただきます。)は非常に難易度が高い。作り手の力量が如実に出てしまうため、各作曲家に掛かるストレスを考えただけでもう…(汗)
 今回「グループアイドル」と限定したのには理由があります。「ソロ」と「グループ」ではこれ、もう完全に手法が変わってきます。
 ではまず、グループになることで背負うデメリットを考えてみましょう。
 デメリット:複数で歌うことによる声の平準化&「個性」の希薄化…簡単に言うと、「ぼやける」んですね。一人で歌えば手元まで届くものが2.3メートル手前で止まってしまう(分かり辛い例えですが)。
 もう、グループのデメリットはこの「ぼやけ」が全てです。例えば各メンバーの歌唱力を10として10人のメンバーを集めても10×10=100とは絶対になりません。それどころか10にもなりません。せいぜい6〜7いけば良い方だと思います(むしろ音程さえとれていれば歌唱力5でも一行に問題ないと考えています。)。
 では、グループなんて組ませないほうがイイじゃないかと思うかも知れませんが、そうとも言いきれません。グループでやることのメリットを考えてみましょう。
 メリット:パワースケール:曲のパターンとしてはAメロ・Bメロを各メンバーで歌い継ぎ→サビを全員で歌うことが一般的だと思います。そのパート前後の重なりや複数でのコーラスワークを工夫することで歌唱力に寄らない声の魅力を十分に聴かせることができます。これが出来るのはグループならでは。
 でここに「アイドル」であることのメリットが注入され楽曲は飛躍を遂げるわけですが、それは次回に。

夕暮れが見たいですな。